2021年02月06日16時15分
新型コロナウイルスに対するワクチンが、今月中旬にも国内で薬事承認される。ワクチンの仕組みや効果、副作用について、論文や公的機関の情報を基にまとめた。
―ワクチンの仕組みは?
近く承認される見通しとなったのは、米製薬大手ファイザーが開発した製品で、「RNAワクチン」と呼ばれる種類だ。
ウイルスの遺伝物質であるメッセンジャーRNA(mRNA)の一部を人工合成し、脂質の粒子で包んで注射する。mRNAが人の細胞に取り込まれると、ウイルスのたんぱく質が作られ、細胞表面に表れる。これに免疫機能が反応し、抗体などができる仕組みだ。
RNAワクチンは新しい技術で、世界でも実用化は今回が初めて。従来のワクチンに比べ製造に要する時間が短く、新型コロナが明らかになってから約1年で接種開始にこぎ着けた。
―他にはどんなワクチンがある?
政府は、米バイオ企業モデルナ、英製薬大手アストラゼネカからも供給を受ける。モデルナはファイザーと同じRNAワクチン。アストラゼネカは「ウイルスベクターワクチン」という種類で、チンパンジーの風邪のウイルスに、新型コロナの遺伝物質を組み込んで作る。いずれも欧米などで接種が始まった。
―効果は?
ファイザーの臨床試験(治験)では、95%と高い予防効果が報告された。ワクチンを接種しなかった約2万2000人のうち162人が発症したのに対し、接種した約2万2000人のうち発症は8人にとどまっており、発症率が95%下がった計算だ。
―副作用は?
ファイザーの治験で、接種した部位の痛みが7~8割の人に生じ、多くは1、2日で治まった。だるさや頭痛もみられた。接種を始めた国では強いアレルギー反応のアナフィラキシーが報告されたが、米疾病対策センター(CDC)によると頻度は10万人に約1人でほぼ全員が回復した。
治験は昨年始まったばかりで、長期のデータはなく、今後も検証が続けられる。
―国内ではいつから接種が始まる?
厚生労働省は2月中旬にもファイザーのワクチンを承認し、国立病院などの医療従事者約1万~2万人を対象に先行接種を始める予定だ。これにはワクチンの安全性を確認する意味もある。
その後は他の医療従事者らへの接種を3月に開始。65歳以上の高齢者は4月からで、慢性の呼吸器疾患など基礎疾患がある人らが続く。一般の人への接種はその後になるが、ワクチンの流通状況などにより時期は未定だ。
―費用はかかる?
無料だ。対象は当面16歳以上とされている。 ![]()
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February 06, 2021 at 02:15PM
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