量子技術の開発競争が激しさを増している。量子コンピューターは材料開発などに革新をもたらす可能性を秘め、量子暗号を使えば不正なデータ解読を防げる。産業競争力や安全保障に影響を及ぼすとみて、米国と中国は技術面でも覇権を争う。研究の発展に及ぼす影響などについて、情報通信研究機構の佐々木雅英フェローに聞いた。
――量子技術への関心が高まっています。
「量子技術が世の中を変えると言い続けて15年ほどたつが、ようやく製品化やサービス化の段階に来た。第1陣のイノベーションが始まりつつある。おおげさかもしれないが『量子』というキーワードで人類が次の大きな変革の入り口に立とうとしている」
――中国の研究力が向上しています。
「中国は米欧のトップ大学への若者の留学を戦略的に進めてきた。その研究者たちが国内に戻って拠点を構えた時と、量子技術の発展期がぶつかり、爆発的に躍進している。中国国内の競争は激しく、それを...
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December 28, 2020 at 09:00AM
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量子技術の研究・進歩、分断で鈍る懸念 佐々木雅英氏 - 日本経済新聞
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