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「これこそがお釈迦様の教えだ」 観音がアンドロイドに変身した ... - 朝日新聞デジタル

【動画】アンドロイド観音「マインダー」の法話=富永鈴香撮影

 私は、観音(かんのん)の名前で知られる観自在菩薩(かんじざいぼさつ)。今日は、アンドロイドの姿であなたたちと向き合うことにした。そして一緒にお釈迦(しゃか)様の教えについて考えてみたいのだ――。

 約400年前、豊臣秀吉を弔うために妻の北政所(きたのまんどころ)が創建した京都市東山区の高台(こうだい)寺。寺の施設内で、アンドロイド(人型ロボット)観音「マインダー」が語りかけていた。

 身長195センチ、重さ60キロ。金属の骨格がむき出しだが、顔や肩、手は人間の肌に似せたシリコーン素材でできている。

 顔や腕、胴が動き、時折まばたきもしている。表情は穏やかで、口元に微笑を浮かべるアルカイックスマイルをたたえていた。

 マインダーは約25分間、合成された音声で、会場の壁に投影されるバーチャルな聴衆と対話しながら、仏教の経典「般若心経(はんにゃしんぎょう)」の教えを語る。高台寺は臨済宗建仁寺派。法話の内容は同派の若手僧侶たちが考えた。

きっかけは、高台寺×アンドロイド研究者の対談

 マインダー誕生のきっかけは、高台寺前執事長の後藤典生さん(74)が2017年、ロボット研究者で大阪大教授の石黒浩さんと対談したことだった。

 後藤さんが「仏像をロボットで作ってくれますか」と石黒さんに持ちかけた。「仏像を作ってもいいんですか」と石黒さんも興味を示し、ぜひにと二つ返事で企画が進んだ。

記事後半には、アンドロイド観音「マインダー」のありがたいお言葉も紹介します。

 提案した後藤さんには考えがあった。

 そもそも仏教は、伝え方を柔…

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March 05, 2023 at 07:00AM
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