Gartnerは戦略的テクノロジーのトップトレンドとして、人工知能(AI)エンジニアリング、クラウドネイティブなプラットフォーム、オートノミックシステムなどを挙げ、組織は2022年にこれらのテクノロジーを注視すべきだとした。
これは、同社が米国時間10月18日に「Gartner IT Symposium/Xpo Americas」で公開したもので、2022年に革新の原動力となるツールやテクノロジーを網羅している。Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントのDavid Groombridge氏によると、最高経営責任者(CEO)や取締役会は、デジタルを介して顧客と直接つながることで、成長のけん引に努めている。そのため、最高情報責任者(CIO)の優先事項にも、同じビジネス上の責務を反映する必要があるという。
「CIOは、成長と革新を実現するために、ITの力を増幅できるものを見つなければならない。そして、拡張性と回復力のある技術基盤を構築し、拡張性によって確保した資金をデジタル投資に充てる必要がある」と、Groombridge氏は述べた。「これらの緊急課題が、今年のトレンドの3テーマである、信頼の醸成、変化の創出、成長の加速を形成している」
リストで最初に挙げられているのはジェネレーティブAIだ。Gartnerはこれを、データからコンテンツやオブジェクトを学習し、まったく新しい完全にオリジナルでリアルな加工品を生成する機械学習手法だと説明している。
ジェネレーティブAIは、ソフトウェアコードの作成、医薬品開発の促進、ターゲットマーケティングなどに使われる可能性があるという。現在、生成される全データでジェネレーティブAIが占める割合は1%未満だが、Gartnerは2025年までに10%に達するとみている。
また同社によると、企業がリフト&シフトのクラウド移行から離れていく中、あらゆる場所で機能を提供するために、クラウドネイティブなプラットフォームが大きな役割を担うようになる
同社は、クラウドネイティブなプラットフォームが新しいデジタルイニシアチブの基盤になる割合は、2021年の40%未満から2025年には95%以上に達すると予測している。その理由は、クラウドコンピューティングの中核機能を使い、拡張性と融通性のあるIT関連機能を「サービスとして」、インターネット技術を使う技術クリエイターに提供するようになるからだ。
またリストには、オートノミックシステムも挙げられた。同社は、オートノミックシステムを「環境から学習する自己管理型の物理的システムもしくはソフトウェアシステム」と説明している。
「自動化システムや自律システムとは違い、オートノミックシステムは外部からのソフトウェアのアップデートなしに自らのアルゴリズムを動的に修正できるため、人間のように現場の新しい状況に迅速に適応できる」(Gartner)
同社は、データやアプリケーションのサイロが急増するにつれ、「プラットフォームやビジネスユーザー間のデータを柔軟かつ弾力的に統合」できるようにする、データファブリックが必要になると予測した。
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中の多くの人が自宅で仕事をしている。そのためGartnerは、分散型企業が従来のオフィス中心の組織に取って代わると可能性が高いと予測する。
2023年には、分散型企業から恩恵を受けている組織の75%が、競合社より25%早く増収を達成する見通しだ。
「分散型サービスを活用するには、小売企業から教育機関まで、あらゆる組織がサービス提供の方法を見直す必要がある。2年前まで、デジタル試着室で洋服を試着するなど、世界中の誰にとっても思いも寄らなかったことだ」(同社)
ほかにも、ディシジョンインテリジェンス、構成可能なアプリケーション、ハイパーオートメーション、プライバシー強化コンピューティング、サイバーセキュリティメッシュ、AIエンジニアリング、トータルエクスペリエンスが、2022年の年戦略的テクノロジートレンドとして挙げられた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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