
「勘」「経験」に頼る畜産業
AIやIoTを導入することで、新しい畜産、酪農の形が芽生えようとしている。 「畜産は、“勘”や“経験”に頼っているところが大きく、データ化されていない部分が多い」 そう話すのは、熊本市にある株式会社コーンテック代表取締役・吉角裕一朗さん。畜産のエサを安く作るためのコンサルティング、自家配合施設と呼ばれるプラントの設計を行う会社として、畜産業界のリーディングカンパニーとして成長を遂げてきた。 大幅なコストカットと効率化を実現するために、「畜産分野のテクノロジー化をもっと進めていかなくてはいけない」と続ける。 家畜が食べる“エサのコスト”――。実は、畜産事業の大きな負担となっていることは、あまり知られていない。 とりわけ豚のエサ代は、経営コストの66%を占めるといい、「畜産の豚を1kg太らせるために、3~5kgほどのエサが必要になる。エサのコスト高から経営状況の悪化を招き、後継者不足といった深刻な事態にまで発展している」と吉角さんは説明する。
飼料に大きなコスト
複数の原料を配合して作られる栄養価の高い「配合飼料」は、現在、約9割を海外からの輸入に頼っている。そのため畜産農家は、あの手この手でコストを削減してきた。 今なお、畜産の主な飼料となるトウモロコシのほとんどは輸入によるもので、輸入費や輸出国の生産状況に左右されながら、割高な餌を利用している現状が続いている。 また、飼料を自家配合する場合、一つ一つの飼料にどのような栄養素があり、配合した際にどのような効果があるのか、テストをするだけでも膨大な時間がかかってしまう。経営を行いながら、自身の見識を増やすには限界がある。そこでコーンテックは、 「飼料配合プラントにテクノロジーを導入することで、配合率を独自アルゴリズムで調整でき、誰でも効率的な飼料の配合ができるようにしました。コストのかからない、より効率的な畜産を実現できる」(吉角さん)
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