
モトリーフール米国本社、2021年3月18日投稿記事より
皆さんは、新たなバイオテクノロジー企業が毎週約1社のペースで上場していることをご存じでしょうか。
バイオテクノロジー業界には非常に多くの投資先の選択肢がありますが、一部の極めて人気がある企業は、新薬開発で大きな成功を収めることができていません。
どんな企業にもストーリーがあり、特にここで紹介する3社が語るストーリーは多くの投資家に期待されています。
しかし、多数派に従う前に、これらの企業の成功への道には落とし穴があることを知っておくべきでしょう。
キャッサバ・サイエンシズ(NASDAQ:SAVA)
キャッサバは「シムフィラム」というアルツハイマー病治療薬を開発しています。
米国では65歳以上の9人に1人がアルツハイマー病を患っていますが、依然として有効な治療法はありません。
シムフィラムは初の治療薬としてベストセラーとなる可能性があります。
キャッサバは、第2相臨床試験の成功を経て、米食品医薬品局(FDA)から2件の第3相臨床試験を実施する承認を得たと発表しました。
この試験は今年下半期に実施される予定です。試験が2件とも成功すれば、同社の株価は急上昇すると考えられます。
しかし、残念なことに、キャッサバは10年にわたってシムフィラムの開発を続けていますが、ランダム化比較試験(治療以外の影響が公平になるように、対象の患者を無作為に複数の群に振り分ける試験)では依然として有効であるという証拠が出ていません。
キャッサバが昨年3月に完了した第2相臨床試験では、プラセボ群(偽薬群)を加えましたが、シムフィラムは、脳脊髄液における炎症の兆候を示す物質を減少させることができませんでした。
アルツハイマー病患者の認知能力のテストも行われましたが、シムフィラムによる改善は見られませんでした。
オキュジェン(NASDAQ:OCGN)
オキュジェンの株価は、新型コロナウイルスワクチンの「コバクシン」に関する前向きなニュースを受けて急騰しています。
コバクシンの開発会社であるインドのバーラト・バイオテックが、米国市場向けのワクチンを共同開発する目的でオキュジェンと提携しているためです。
インドで2万5,000人以上の被験者を対象に実施されたコバクシンの第3相臨床試験では、新型コロナウイルス感染症を予防する有効性は約81%という結果が出ました。
しかし、オキュジェンの株式を購入する前に、投資家は留意しておくべきことがあります。
まだ利用可能な新型コロナウイルスワクチンがなかった頃、FDAは、米国から多数の被験者が参加している臨床試験データがない場合にはワクチンの緊急使用許可に消極的でした。
今やFDAは安全で有効な3種類のワクチンを既に許可しているため、新たな第3相臨床試験が行われない限り、オキュジェンが米国でコバクシンを販売する可能性は極めて低いでしょう。
【米国株動向】この3銘柄の株価は今年中に10倍になり得るか?
ルビウス・セラピューティクス(NASDAQ:RUBY)
ルビウスは赤血球をもとにした新たながん治療薬を開発しています。
早期臨床試験において、主要な候補薬である「RTX-240」を処方された多様ながんの患者で腫瘍が縮小するという結果が出たため、同社の株価は年初来で急騰しています。
投与量を徐々に増加させる臨床試験の中間評価では、16人中2人の患者でRTX-240の治療に対する良好な反応が見られました。
これは早期臨床試験の中間分析としては非常に良い結果のように思われますが、成功を祝うにはまだ早いでしょう。
なぜなら、これまで腫瘍の縮小が確認されたのは、いずれも投与量が最低の患者のみだからです。
ルビウスの治療薬は、さまざまなタイプの白血球を刺激し、腫瘍と戦わせるように設計されています。
同社は今年、8人の患者でナチュラルキラー細胞とT細胞が増殖したことを証明しました。
しかし、残念ながら、RTX-240によってこれらの細胞を増殖させられることは証明できていません。
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