工作機械大手の牧野フライス製作所は24日、アルミ鋳造の田島軽金属(埼玉県羽生市)、マンホール製造の日之出水道機器(福岡市博多区)などと共同で、従来の鋳物に代わる新素材の高剛性アルミ鋳造合金「アシウム」を開発したと発表した。日之出水道機器が長年培ったマンホールの素材開発技術と田島軽金属の鋳造技術とを融合させた。工作機械で必要な金属の剛性を確保するとともに、同じ大きさで比較した場合、従来の鋳物よりも重さを約3分の1にまで減らした。
牧野フライス工業は、今後発売するマシニングセンター(切削機械)の主軸や加工台などの稼働する部品にこの素材を順次取り入れ、省エネルギー性能を向上させる。
工作機械には以前から「ねずみ鋳鉄」と呼ばれる鋳物が使われてきたが、主軸が回転すると機械ごと揺れるため、加工精度に影響を及ぼしていた。アシウムの採用で主軸の回転が滑らかになる上、主軸を動かすモーターも小型化できるようになった。これにより主軸の加減速時の消費電力が約45%減らせるという。
開発に携わった日之出水道機器の持ち株会社、ヒノデホールディングス(福岡市博多区)の木塚勝典常務執行役員は「半導体製造装置などにも活用が見込める」と話した。田島軽金属の田島正明社長も「日本の鋳造技術の新たな核、目玉として世界に発信したい」と意気込みを見せた。
自動車の内燃機関や鉄道車両の連結器、車輪の歯車にも鋳物が使われているが、牧野フライス製作所の井上真一社長は「高速移動体にも適用できる可能性を秘めている」と、この新素材が幅広い産業分野で新たな技術革新をもたらすとの期待感を示した。
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December 25, 2020 at 05:00AM
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