宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」が投下したカプセルは6日未明、地球の大気圏に突入し、約30分後の同日午前4時24分(日本時間午前2時54分)、オーストラリア南部ウーメラ近くの砂漠に計画通り着地、回収された。初代「はやぶさ」に続く快挙。打ち上げから約6年間に当たる2195日で52億4000万キロを飛行した探査は完了した。
探査機「はやぶさ2」には、県内企業が開発した「福島製」の技術が数多く搭載され、計画の成功を支えた。全ての観測機器に横断的に携わる会津大の出村裕英教授(50)は「確かな技術力を持つ企業が福島に多かった。これは福島の誇りだ」と語った。
「宇宙への挑戦が不確実なものなので、(観測機器には)高い確実性が必要だった」と出村教授。必要な機器製造に欠かせない"確実性"という条件が、本県の企業とはやぶさ2プロジェクトを結んだ。「必要な機器を製造できる企業を探したら、評判、口コミで県内企業の名前が挙がってきた」(出村教授)という。
県によると、県内でプロジェクトに関わっているのは会津大のほか、7企業。出村教授によると、首都圏を除き複数の企業が携わっている道府県はないという。
人工クレーター作成や、地球に投下されたカプセルのパラシュートなど、見た目に華やかな技術のほかにも、観測機器、通信機器、電源など、県内の技術がはやぶさ2を支える。各企業の担当者たちは、カプセル帰還の成果に安堵(あんど)し、そして胸を張った。
出村教授が県内の学校の授業で県内企業の関わりを紹介すると、子どもたちがプロジェクトを身近に感じ、熱心に話を聞いていたという。「教育的にも良い効果が出ていると思う。宇宙やロボットに関わる人が増えることを願っている」と期待を込めた。
震災時支えた「励ましの色紙」
はやぶさ2プロジェクトが本格化した時期は、東日本大震災に重なる。出村教授は当時を振り返り「研究を続けることに迷いもあった」と打ち明ける。
そんな中、はやぶさ2の研究チームから「がんばれ福島 がんばれ会津大!」と書かれた色紙が贈られ、関係者の心の支えになった。多くのトラブルに直面した初代「はやぶさ」の姿と、復興へ歩む本県を重ね合わせ「今は苦しくても10年後、研究をやめなかったことが県民に夢と勇気を与えられる」と信じて研究を続けたという。
出村教授は「一つのことを成し遂げるのに10年かかることもある。科学も復興も歩みを止めず、着実に進めることが大事だ」と感慨深げに語った。
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December 07, 2020 at 08:05AM
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