トム・プラム氏は投資歴40年のベテラン運用者だ。ウィスコンシン州マディソンで運用する2つのファンドは、今年好成績なほぼすべてのファンドとポートフォリオの特徴を共有している。テクノロジー株の大量保有だ。もう一つ、先週のテクノロジー株売りは長続きしないとの自信も運用者らに共通して見られる。
年末まで花形運用者でいるには、この見方は実現される必要がある。S&P500種株価指数をベンチマークとし運用資産が5億ドル(約520億円)以上の株式ファンド約200本の中で、 保有銘柄がフェイスブックやアマゾン・ドット・コム、 アップル、 マイクロソフト、 アルファベットに偏重するファンドは誰もが認める今年の勝ち組だ。この5大テクノロジー銘柄に資産の5分の1以上を配分するファンドのリターンは今年これまで平均17%のプラス。これに対し、配分が10%未満のファンドは2.6%だ。

先週は新型コロナウイルスワクチンに関する明るいニュースが歴史的な株式ローテーションを引き起こし、トレーダーは少なくとも数日間、テクノロジー株から経済再開に結び付いた銘柄へと資金を動かした。
しかしプラム氏らは、自分たちが保有するテクノロジー株が長期にわたって下落することに懐疑的だ。
「落ち込んできた銘柄は持ち直し反発するという興奮と期待、希望が多くあるが、われわれはそれについてかなり冷めた見方をしている」とプラム氏は話す。運用する2つのファンドがいずれもマイクロソフトとアマゾンの株式を保有し、今年の成績がS&P500種を上回っている同氏は「われわれはデジタル経済に向かっている。これからはそういう時代だ」と述べた。
これが、今年のハイテク株値上がりから恩恵を受けた運用者らのほぼ統一された見解だ。彼らにとって今回の下げは、在宅が主流の環境下の取引で起きたちょっとしたつまづきの一つにすぎない。リバーパーク・キャピタル・マネジメントの最高投資責任者(CIO)、ミッチ・ルービン氏も株式ローテーションは立ち消えになるとみている。
「成長株から循環株へのローテーションが起こるとの予想は過去8-9年の間、全て間違っていた。このため、その時期が今度こそはやってきたとの心配はあまりしていない」と同氏は電話で述べた。「インターネットを商取引やメディア、接続に利用する戦略の事業は加速度的に繁栄すると引き続き考えており、そうした企業への投資から離れたくない」と語った。
原題:
Star Managers With Everything to Lose Are Unmoved by Tech Rout(抜粋)
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