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日本のロボット技術でPCR検査の拡充に挑む、川重出資のメディカロイド - ITpro

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 川崎重工業とシスメックスの合弁会社であるメディカロイドは2020年6月3日、新型コロナウイルス感染症の再拡大に備えて、PCR検査で活用するロボットシステムを開発すると発表した。実現すれば医師が遠隔操作ロボットで検体を採取して感染を予防したり、PCR検査工程の自動化で24時間連続して施設を稼働させたりできるようになる。

医師が遠隔操作で鼻腔(びくう)から検体を採取するロボット

医師が遠隔操作で鼻腔(びくう)から検体を採取するロボット

(出所:メディカロイド)

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 実用化を目指すのは(1)医師が遠隔操作で鼻腔(びくう)から検体を採取するロボット、(2)PCR検査工程を自動化するロボット、(3)療養施設や病院において検温したり食事を運搬したりするビデオ通話機能付き移動型ロボットの3種類のロボットシステム。メディカロイドは神戸市と連携し、まず(2)PCR検査工程を自動化するロボットの運用を10月にも神戸医療産業都市内の施設で始める予定だ。

 (1)と(2)は川崎重工業の産業用ロボット「duAro2」を、(3)は「duAro2搭載型TRanbo」を応用する。このうち(1)の検体を採取するロボットは、検体を採取する医療従事者の感染を防ぐために利用する。鼻腔から検体を採取する際に、医療従事者がロボットを遠隔で操作すれば、患者のくしゃみなどによる飛沫感染を防ぐことができる。

 医師ら医療従事者はコントローラーでロボットを操作して検体を採取する。「(鼻腔に採取棒を挿入した際、ひっかかりなどの)微妙な感覚が手元で分かる」とメディカロイドの橋本康彦社長は説明する。想定以上の力がかかった場合は、ロボットが自動で動きを止める安全機能も備える。

 医療従事者はビデオ通話機能によって患者とコミュニケーションしながらロボットを操作する。コントローラーの感覚の他に、採取棒の挿入距離や先端にかかる力がディスプレーに数値で表示され、それらを参考にしながら作業を進められる。検体採取ロボットの実用化時期は未定。実用化には「薬事承認が必要」(橋本社長)との認識を示した。

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June 08, 2020 at 03:00AM
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