「AIの発達によって人間の仕事が奪われる」といった話は、誰でも聞いたことがあるでしょう。
特に複雑なヒアリングや、心に寄り添うホスピタリティサービスなど、コミュニケーションスキルを必要とする“営業”こそ、「近い将来いらない仕事になる」と、日本創生投資・代表取締役社長の三戸政和さんは、著書『営業はいらない』の中で断言しています。
もし本当に、営業をはじめとする“今当たり前にある職業”が、近い未来になくなるのであれば、私たちはこの先どのようなキャリアプランを立てていけば良いのでしょうか。
その答えを探るために、今回は同書より“営業”の現在から、今後営業マンが生き残るための未来について抜粋してお届けします。
10年後、営業はなくなる
私は10年後には営業という概念がなくなっていると確信している。
大量生産、大量消費を煽ってきたビジネスモデルから、 「本当に必要なモノやサービス」だけが生き残る時代に移行すると考えているからだ。
「本当に必要なモノやサービス」へのアクセスは、今や非常に容易となった。
Googleの検索窓に文字を打ち込めば、ものの数分で情報にたどり着き、自宅にいながらにしてモノが購入できる。
AI時代に入れば、インターネットに埋もれる膨大なモノや情報の中から「自分に必要であろう」情報が自動的に送られてくるようにもなっている。
しかも未来はより進化していて、購入履歴のみならず、サイトの閲覧履歴、SNSの投稿履歴、スマホを介した位置情報の履歴など、あなたの生活や嗜好のすべてをAIが分析し、より質の高いレコメンド(推薦)を行ってくる。
でもそこには、一切、人が介在していないことを私たちは忘れてはいけない。
そんな「営業がいらない時代」が忍び寄ってきている事実に、もう気づきはじめている人も多いのではないだろうか。
営業がなくなる理由1.営業の役割を果たすテクノロジーが増えている
これまで1000社以上のベンチャー企業を見てきた鍛錬の結果、今、私は「営業はテクノロジーに置き換えられる」と確信している。
ただそう言うと、こんな反論が出るかもしれない。
「たしかに小売店型BtoCの営業や、BtoBの購買やルートセールス的なルーティンタスクの営業は不要になるかもしれない。でも顧客を訪問してヒアリングし、提案するといった、複雑なノンルーティンタスクはなくならないはずだ」と。
しかし、そう思っている人は想像力に大きく欠ける。
欧米ではすでに顧客を訪問してヒアリングし、提案するといった複雑な営業プロセスまでもが、テクノロジーに置き換わりはじめている。
「営業」と聞いたとき、多くの人が真っ先にイメージするのは、客先を訪ねる「訪問営業」だろう。
これは「フィールドセールス」と呼ばれるものである。
一方、社内にいながら消費者にアプローチする内勤型の営業手法を、 「インサイドセールス」という。
アメリカでは、なるべく訪問を行わずに営業を完結させようと、メールや電話を使ったインサイドセールスの技術を発展させ、営業の効率化を図った。
フィールドセールスをできるだけなくし、可能な限りインサイドセールスでの営業を進化させていったわけだ。
もちろん、現時点では足りないことも多くあるが、これから数年で、AIやビックデータがたゆみない進化をもたらし、一人の営業マンでは到底できない活動にまで昇華するであろうことは、ここまで読み進めてくれた読者の方々は理解できるだろう。
アメリカで起こっている波は、今後、必ず日本にもくる。
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