先日クレジットカードを一時紛失してしまった。使おうとした際に気づいてカード会社に連絡すると、「渋谷警察署に届いています」という。心底ホッとした。
同署で無事カードを受け取った際、担当の方から「牛丼店で落とされましたね。店の方が届けてくれました。次から気をつけてください」と説明を受けた。渋谷駅に近い宮益坂にある牛丼店「松屋」で落としたのだ。
早速、お礼に行くと届けてくれた従業員の方はあいにく非番。応対に出た店長さんは「そんなお礼なんて」としきりに恐縮されていた。その後、この上なく気分が良かった。
実はカードが署に届いたことを知った翌日、今度は自分が道に落ちたカードを見つけるという事態が起きた。すぐに拾って交番に届けた。さらに不思議なことに、妻もその日最寄りの駅でカードを拾い、駅員さんに渡した。このとき私も妻も「落とした方は困っているだろう」と考えた。牛丼店の方も同じように考えたはずだ。
かつて銀行トップから「どんなに技術が進んでも、お金のやりとりの基本は人同士の信用が基本だ」と聞いた。お互いを信じ、思いやる気持ちが経済を支え合っているという意味だと思う。親切で丁寧な牛丼店や警察の方々を通じ、可視化された人同士の「信用」の連鎖を目撃したことが、気持ちの良さの理由だと合点がいった。 (富田光)
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March 04, 2020 at 06:13AM
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カードを紛失した後に:私説・論説室から(TOKYO Web) - 東京新聞
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