アップルのメッセージサービス「iMessage」は、なぜAndroidでは使えないのだろうか。もちろん、わたしたちはその答えを知っている。アップルは、より多くの人にiPhoneを買ってもらいたいと考えているからだ。
しかし、iMessageでやりとりするために必ずしもiPhoneが必要というわけではない。実際にはMacやiPadがあれば使えるのだ。相手には電話番号ではなくメールアドレスからのメッセージとして表示されるが、それ以外は普通に使える。この方法の欠点はもちろん、そのメッセージがAndroidスマートフォンには届かないということだ。
それでも幸いなことに、アプリを通じてAndroidスマートフォンでiMessageを使えるようにはできる。ここでは、なかでも使いやすい2種のアプリを紹介しよう[編註:それぞれのアプリは英語表示となっている]。
Beeper:複数のメッセージサービスに対応
Beeperは、FacebookのMessenger、Signal、LinkedIn、TwitterのDM、さらにはSlackなど、複数の異なるサービスからのメッセージを1カ所に集約して使える無料アプリで、iMessageにも対応している。このアプリは現時点ではウェイティングリストに登録した人だけが利用できるようになっており、実際に申し込んだところ1年ほど待たされた後に使えるようになった。しかし、数カ月後には誰でも使えるようになるという。
Beeperを使い始めるには、Windows、Mac、またはLinuxのコンピュータでデスクトップ版アプリをセットアップする必要があり、続いてネットワークを追加できるようになる。iMessageにログインするには、まずApple IDが必要だ。アップルのデバイスをもっていればApple IDもあると思うが、そうでなければここから作成してほしい。
そして、Beeperの設定画面の「Chat Networks」の項目で、そのApple IDにサインインする。
すると、米国のシカゴにあるMacからあなたのiMessageに接続しようとしていると表示されるが、これは通常の動作だ。(このサービスを提供するためにBeeperはiMessageにサインインして常に実行している"Macの艦隊"を保有している)。二要素認証のコードも要求されるので、プライバシーポリシーをよく確認し、運営会社についてのリサーチをしてから先に進むかどうかを決めてほしい。個人的にはこのサービスを気持ちよく使っているが、そうでない人の気持ちも理解できる。
これらのセットアップを終えると、PCでBeeperのiMessageを使い始めることができるようになる。
あとは、Androidアプリ「Beeper for Android」をインストールしてログイン後、メッセージの送信を開始するだけだ。
AirMessage:自分でサーバーを立ち上げるオープンソースアプリ
AndroidスマートフォンでiMessageを利用する最も簡単な方法は、「AirMessage」という無料のオープンソースアプリケーションを使う方法だ。このアプリケーションはMac版のiMessageをモニタリングして、ウェブ版やAndroidアプリのAirMessageに内容を同期させる。
AirMessageの主な欠点は、メッセージを送受信するために起動中のMacが必要になることだ。Mac miniやiMacなどがあれば問題ないが、Macをもっていなければ運が悪いとしか言いようがない。MacBookしかもっていない場合は、残念ながらMacBookがオンラインになっている間のみ動作する。何もできないよりはましだが、理想的ではないかもしれない。
このような前提はあるものの、AirMessageの設定はそれほど難しくない。まずは公式ウェブサイト(AirMessage.org)にアクセスしてMac用サーバーアプリケーションをダウンロードし、それをインストールする。
アプリケーションからフルディスクアクセス(ストレージのデータへの完全なアクセス権)を要求されるので、管理者権限をもっていないコンピューターでは利用できない。もちろんセキュリティ上のリスクはあるが、このアプリケーションはオープンソースだ。さらにGoogle アカウントへのサインインも求められるが、これはメッセージを同期するためにのみ使用される。
サーバーがセットアップされたらAndroid版アプリをインストールすると、すべてのiMessageのメッセージを見ることができる。
また、AirMessageのウェブ版にログインすると、WindowsやLinuxを含むあらゆるコンピューターでメッセージを送受信できる。仕事用のデバイスでメッセージを送りたい場合にも最適だ。
AirMessageは設定が簡単で、次期バージョンではFaceTimeの通話にも対応する予定だという。
ウェブフック(外部サービスとの連携)やWindowsとLinux用のアプリなどもう少し機能が必要なら、代わりに「BlueBubbles」をチェックしてほしい。こちらもオープンソースだが、設定は上記のふたつより難しいので注意したい。
(WIRED US/Translation by Mamiko Nakano)
※『WIRED』によるAndroidの関連記事はこちら。
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May 23, 2023 at 04:00PM
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