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米Facebook(フェイスブック)は2021年10月7日(米国時間)、世界中に高速インターネットアクセスを提供する取り組み「Facebook Connectivity」の最新状況を発表した。同社が注力している、人々が交流可能な仮想空間「メタバース」を普及させるには、信頼性が高く、かつ安価で高速な通信インフラがこれまで以上に求められる。来るメタバース時代に向けて、ロボット技術やミリ波帯通信技術などを駆使し、通信容量の拡大を図る。
フェイスブックによれば、Facebook Connectivityを13年に開始以来、これまで約3億人に対して、高速かつ、信頼性が高いインターネットアクセスを提供してきたという。この活動を継続・強化して、さらに10億人に対して、インターネットアクセスを提供したいとする。
今回、フェイスブックが紹介した取り組みは大きく3つある。(1)光海底ケーブル敷設、(2)陸上での光ファイバー敷設、(3)ミリ波帯通信によるアクセス回線提供、である。
(1)の光海底ケーブルの敷設については、同社はこれまで、光ファイバーケーブルの改良と敷設地域の拡大や新技術に投資してきた。例えば、光海底ケーブルでは2~8ファイバーペア(4~16芯)の光海底ケーブルを利用していたが、同社は新たに24ファイバーペアを利用したケーブルを開発した。このケーブルを欧州と米国を結ぶ大西洋の海底に敷設する予定だ。これにより、毎秒0.5P(ペタ)ビットで通信できるという。
アフリカを中心とした光海底ケーブルの敷設にも力を入れている。アフリカや欧州、中東を結ぶ、延べ3万7000kmほどの光海底ケーブルシステム「2Afica」の計画を20年に発表した。21年9月には、さらに敷設地域をアジアにまで広げた「2Africa Pearls」を発表するなど、光海底ケーブルの敷設に注力している。Pearlsを加えると、2Africaは光海底ケーブルの長さは延べ4万5000kmほどとなり、33カ国を相互に接続するという。
光海底ケーブルシステムで利用する信号増幅用の中継器に向けた新しい給電技術の開発にも取り組んでいる。フェイスブックによれば、約50マイル(約80.5km)ごとに中継器が設置されており、この中継器に供給できる電力量で光海底ケーブルシステムの通信容量が制限されるという。従来は、海岸から電力を供給するため、電源ケーブルも長くなるなどの課題があった。この課題を解決するために、中継器に電力を供給するブイを開発中である。太陽光だけでなく、波力も電力に変換し、中継器に給電することを狙っている。こうした新しい給電技術を実用化できれば、通信容量を約10倍にできるとみている。
このほか、光海底ケーブルの適切な敷設場所を予測するモデリングツールも開発しているという。
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October 08, 2021 at 03:00AM
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Facebookが先端通信技術を紹介 光網敷設ロボや60GHz帯通信など - ITpro
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