Search

6つの重点テクノロジーを駆使してレジリエントな未来を共創する - ITpro

全2447文字

 コロナ禍に揺れたこの1年半、私たちは困難に直面しながらも、多くを学び、多くを成し遂げてきました。

[画像のクリックで拡大表示]

未来を切り拓く先端テクノロジーの活用がビジネス戦略の中核となる

 ビジネスや教育、医療、さらにエンターテインメントの分野でリモート環境が普及。感染拡大を背景にキャッシュレス化が進むなど、テクノロジーを活用したイノベーションが前進しました。多くの企業がデジタルを経営の中核に据え、危機の先に新たな成長路線を見いだそうとしています。この動きはコロナ禍の収束後も続くでしょう。デル・テクノロジーズは、「Moving Forward Together」をキーワードに、お客様を支援します。

 当社は、「ハイブリッドクラウド」「エッジ」「5G(第5世代移動通信システム)」「AI(人工知能)/ML(機械学習)」「データマネジメント」「セキュリティ」の6つを、未来を創造する重点テクノロジー領域と位置付け、積極的に投資しています。

 調査の結果からも、これらテクノロジーの浸透度が見えてきます。例えば、現在は9割の企業が複数のクラウドを活用しており、「変化に対応するには俊敏性と拡張性に優れたITが必要」との見解を明らかにしています。一方で、エッジで生成されるデータは、全体の75%に及ぶと想定され、エッジコンピュータの重要性も高まってきています。これを促進する5Gは、6割の企業が近い将来、BtoBビジネスで利用すると想定しています。AIや機械学習の重要性は言うまでもありません。データマネジメントはリアルタイムでのインサイトを得て、企業の新しい収益源を創出していきます。また、サイバーセキュリティへの対応は、あらゆる企業に共通するテーマです。

 これら6つの領域を中心としたテクノロジー戦略の活用を、ビジネス戦略の中核に位置付けていくことが重要です。そして、ITの競争力強化、リモートワークの高度化、デジタル活用による新しい収益源の確立、社会インフラの変革への貢献からなる4つのトランスフォーメーションイニシアチブを推進しています。また、より柔軟で俊敏、かつ、簡素化された企業のテクノロジー活用を可能にする「APEX」―デル・テクノロジーズのas-a-Serviceを提供していきます。

保険業界でデータ活用や5G時代のクラウドサービス実現を支援

 多くの事例も登場しています。第一生命保険は従来型の保険が提供してきた「保障」だけでなく、「予防」「早期発見」という新たな価値を創出してQOL(Quality of life)の向上を図ろうとしています。保険契約者の食事や運動などのデータをスマートフォンのアプリ「健康第一」経由で収集・分析し、将来の健康リスクなどをタイムリーに提案できる仕組みを構築しました。また、パートナー企業との共創により、健康状態・保障時のデータだけでなく、外部データとも連携した大量データ分析を行い、お客様に最良な新しい健康増進サービスを提供しています。

 健康第一を支える基盤には、先進ハイブリッドクラウドが活用されています。これを構成するインフラとして、デル・テクノロジーズの事前検証済みシステムを活用したプライベートクラウドが採用されています。シンプルで俊敏性、柔軟性に富むITインフラによって、データやアプリケーションの適材適所の配置を実現し、以前なら半年はかかったシステム構築期間を約2週間に短縮し、開発コストを抑制しました。

 NTTドコモは、「ドコモオープンイノベーションクラウド(dOIC)」の提供を開始しました。5G時代の共創のプラットフォームとして位置づけられ、5Gに対応する新サービス・ソリューションを提供するパートナー企業が活用しています。dOICならではの機能を実装し、5G時代に求められる低遅延、高セキュリティを実現します。

 このクラウド基盤の一部に事前検証済みの当社製品を採用。商用のサービスクラウドの構築期間を、従来の50%と大幅に短縮いたしました。また、バージョンアップの自動化やマイグレーションの簡素化により、最先端テクノロジーを常に活用可能としています。

 このdOICを利用するパートナー企業は、2021年度末までに5000社に拡大する予定で、共創が加速することにより、5Gの特性を生かす数多くのサービスやソリューションが提供されていくでしょう。

デジタル変革のうねりは中堅企業にも及んでいる

 デル・テクノロジーズは、中堅企業約1500社を対象に、毎年「IT投資動向調査」を実施しています。ここ数回の調査で見えてきた傾向を紹介しましょう。

 まず2020年2月の調査では、49%の企業がDXに積極的に投資したいと回答。73%の企業が、デジタル人材の育成では社内育成を重視すると答えました。1年後の2021年3月の調査では、DXに取り組んだ企業の52%が業績回復傾向にあることが明らかになりました。75%の企業が事業変革の推進には投資最適化が不可欠だと回答しています。

 こうした声に応えるものとして、当社は中堅企業のDXを支援する施策として、「中堅企業DXアクセラレーションプログラム」を展開しています。奈良先端科学技術大学院大学およびこのプログラムに賛同するパートナー企業と共にDXを加速する人材育成、関連技術の活用と実装支援を進めています。AI/機械学習を活用した売上予測モデル、VR/ARを活用した適正なルート分析やカスタマーエクスペリエンス、エッジコンピューティングを活用した設備異常検知ソリューションの構築など、幅広い分野で成果が上がっています。

 デル・テクノロジーズは、デジタルを活用したレジリエントな未来に向けて、多くのお客様との共創を進めています。今後も、先進テクノロジーを創出・活用し、お客様の変革に貢献する真のパートナーを目指していきます。

本記事は2021年8月18日~20日にオンライン開催された「IT Japan 2021」のリポートです。

Adblock test (Why?)


Baca Kelanjutan 6つの重点テクノロジーを駆使してレジリエントな未来を共創する - ITpro : https://ift.tt/30MHGDw

Bagikan Berita Ini

0 Response to "6つの重点テクノロジーを駆使してレジリエントな未来を共創する - ITpro"

Post a Comment

Powered by Blogger.