▲写真左から
池上高志(国立大学法人東京大学大学院 総合文化研究科 教授)
東大で物理学で博士取得後、京大基研、神戸大などを経て、2007年から現職。理学博士。人工生命をテーマに研究を続けながら、アートとサイエンスをつなぐ活動もおこなう。
渋谷慶一郎(音楽家)
東京芸術大学作曲科卒業。2002年に音楽レーベルATAKを設立。作品は先鋭的な電子音楽からオペラ、オーケストラ、映画音楽、サウンドインスタレーションまで多岐にわたる。
木村弘毅(ミクシィ 代表取締役社長)
東京都立大学工学部中退。電気設備会社、携帯コンテンツ会社を経て2008年ミクシィ入社。14年11月執行役員、取締役を経て18年6月から現職。
増井健仁(ワーナーミュージック・ジャパン エグゼクティブ・チーフプロデューサー)
Warner Music Entertainment主宰。邦楽制作において数多くのランキング1位作品をプロデュース。現在のプロデュース領域は音楽に留まらずエンタテインメント全般にわたる。
石黒 浩(大阪大学大学院基礎工学研究科教授 ATR石黒浩特別研究所客員所長)
ロボット工学者。20年以上自律ロボットやアバターの研究開発に従事。アカデミアでの研究活動だけでなく、多くの企業とも連携した実証実験にも取り組み、ロボット・アバター社会の実現を目指している。人と関わるロボットや人間酷似型ロボット研究の第一人者。
心が通じていると感じた
進化の途上にある人工生命オルタ3を使ってオペラを上演するというプロジェクトは、音楽を通してさまざまな可能性を追求してきた音楽家・渋谷慶一郎のアイデアからスタートした。今回渋谷は音楽の作曲を担当。その上演までには想像以上のハードルがあったという。
「古典的なオペラと現代のテクノロジーであるアンドロイドをミックスすれば、間違いなく大きなハレーションを生み出し、新しいなにかが生まれると思っていました。だからこそ意識したのは、けっして“イロモノ”にしないこと。アンドロイドが出演しているからすごい、おもしろいというオペラにはしたくなかった。いちばん最初に課題になったのは、オルタ3の声。人間らしくしすぎると単なるボーカロイドの音楽になってしまうから、人間とは違う角度から豊かな情報量を持たせたい。複数のボーカロイドソフトを組み合わせて、相当な研究をしました。ところが……その出来上がった声を劇場のスピーカーで流したところ、一瞬で『これじゃない』と感じてすべてやりなおすことにしたんです。それまでの研究は声の細かいところばかり気にしていて、強烈なキャラクタライズができていなかった。これはオペラの中では致命的です。これに限らず、オルタ3とオペラの中の役柄、ゴーレム3の間で僕は翻弄されていたことが多々ありました」
研究からリハーサル、本番を通して渋谷だけではなく関わっているスタッフの心には、オルタ3への愛着が生まれてきたことを感じたという。「以前からこのオルタに関わってきましたが、プログラムを担当した国立音楽大学・准教授の今井慎太郎さんをはじめ、新国立劇場のテクニカルスタッフにもアンドロイドに対する共感性が高まっているのを毎日のリハーサルで目撃して、やはり侮れない存在だと思いました(笑)。また、オルタ3は音楽の公演を重ねることでものすごい勢いで進化しています。研究をするだけではなく締め切りがある公演は毎回限界があると同時に、その限界が可能性を強引に開拓します」
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September 24, 2021 at 05:52AM
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