
“ゲノム編集”“試験管から魚” 先端技術が支える“食”の未来【SDGs】
温室を埋め尽くす真っ赤に熟したトマト。一見、普通のトマトですが・・・
「こういうトマトは世界中でこれしかない」(筑波大学 江面 浩 教授)
筑波大学などが開発したのは血圧の上昇を抑える成分、「GABA(ギャバ)」を通常の5倍含んだトマトです。開発のカギは・・・
「ゲノム編集技術の1つを使って、こういうトマトを作った」(筑波大学 江面 浩 教授)
「ゲノム編集」。狙った遺伝子の機能を止めたり変えたりする技術です。通常、品種改良には10年以上かかりますが、ゲノム編集を使えば安全に効率よく、しかも短期間で出来るといいます。
「味は普通のトマトと変わりが無いです。甘みと酸味のバランスが良くて美味しいです」(記者)
この「ゲノム編集トマト」は去年、国内で初承認され、秋にも食卓へのぼる見通しです。
「これ1個でだいたい必要な(GABAの)量がとれますので、無理なく毎日食べられる」(筑波大学 江面 浩 教授)
効率よく栄養が取れるため、食べる量が少ない高齢者や飢餓に苦しむ人たちの助けにもなると期待されています。今後は日持ちをよくしたり、熱帯地域でも栽培できるような研究を進めています。
増え続ける世界の人口。懸念されているのは深刻な食糧不足です。さらに驚きの研究が進められていました。
「こちらの魚が実際に試験管の中の細胞から作られたニジマスです」(東京海洋大学 吉崎悟朗 教授)
東京海洋大学の吉崎教授のチームは、ニジマスの卵や精子のもとになる細胞を試験管で大量に増殖させることに世界で初めて成功しました。これを掛け合わせることで試験管から半永久的に魚を生み出せるのです。
「(このままだと)地球上の海が人間たちをサポートできない日が必ず来てしまう。新しい魚の生産方法を開発しないと、食料の供給は難しくなる」(東京海洋大学 吉崎悟朗 教授)
それだけじゃないんです。
「試験管の中のマグロの細胞と小さなサバの仲間さえいれば、クロマグロの赤ちゃんが、どんどん生まれてくるということも将来可能になる」(東京海洋大学 吉崎悟朗 教授)
なんと、サバに同じサバ科のクロマグロの卵と精子のもとになる細胞を移植することで、サバからクロマグロを産ませることも可能になるというのです。実用化すれば、絶滅の危機に瀕しているマグロが、もっと食卓に身近な魚となるかもしれません。
気になる安全性については・・・
「科学的に考えて、野生の(養殖の)魚と何ら変わらない」(東京海洋大学 吉崎悟朗 教授)
ただ今後、さらに検証を続けるといいます。「飢餓をゼロに」。そんな未来がそこまで来ているのかもしれません。
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April 29, 2021 at 04:42PM
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