米Microsoftが、米AppleのSiriにも技術を提供したことで知られる音声技術の米Nuance Communicationsの買収を交渉中であると、米Bloombergが4月11日(現地時間)、この件に詳しい情報筋の話として報じた。
交渉が成立すれば、買収総額は160億ドル(約1兆7550億円)に上り、MicrosoftにとってLinkedInの262億ドルでの買収に次ぐ大規模買収になる見込みだ。
Nuance Communicationsは1992年創業のマサチューセッツ州バーリントンに拠点を置く上場企業。モバイル端末や車載システム向けの音声認識技術「Dragon」シリーズ、OCR技術、モバイル向け入力システム「Swype」などで知られる。2018年にSwypeの提供を終了し、医療機関向け音声入力サービス「Dragon Medical One」の開発にシフトした。Microsoftとは2019年からこのDragon Medical Oneの技術で協力している。
Bloombergは3月には、MicrosoftがDiscordを買収しようとしているとも報じた。
Microsoftは2014年、「Windows Phone 8.1」の音声アシスタントとして「Cortana」を発表し、その後「Windows 10」にも搭載したが、2020年に「フェードアウトする」と発表。今後は「Microsoft 365」のためのAIベースデジタルアシスタント体験として再定義すると説明した。
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