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テクノロジーの進歩はこんなところまで! 隙間時間に利用できる「オンライン歯列矯正」 - ダ・ヴィンチニュース

『素顔の自分をアップデートする、オンライン歯列矯正』(吉住淳/東洋館出版社)

 歯ならびは、第一印象を左右する。自分の歯ならびに自信が持てないと笑うことが苦痛になってしまう。しかし、「物が噛めないわけではないから…」「矯正は痛いし、時間もかかる」と思い、歯列矯正に踏み切れない人も多いのでは?

 そんなあなたに新しい治療の形を提案するのが『素顔の自分をアップデートする、オンライン歯列矯正』(吉住淳/東洋館出版社)。著者の吉住淳さんは、マウスピース型矯正治療の「インビザライン」を取り扱う矯正歯科医であり、ダイアモンドドクター(同治療で一定以上の症例をもつ歯科医院に与えられるステータス)。矯正治療における遠隔モニタリングアプリの国内パイオニアでもあるという。

 本書では、矯正前に抱きやすい悩みをスッキリと解決しながら、これから飛躍的に進歩していくであろう「オンライン歯列矯正」とはどんなものなのかを紹介している。

なぜ、歯列矯正は必要なのか

 歯列矯正は美しくなるために行うものだというイメージを持っている方は多いはず。しかし、健康リスクを減らすためにも歯列矯正は効果的だ。

 実は、噛み合わせの悪さは歯周病の原因になりやすい。そして、歯周病は脳梗塞や心筋梗塞といった全身疾患に影響することが分かっているのだそう。歯ならびの悪さは健康リスクを上げる可能性があるのだ。



 スキンケアやサプリメントに投資して美しさや健康を維持するように、私たちは歯にもお金をかけることで、「未来の自分」を守ることができるのかもしれない。

患者の負担や不安を軽減する「オンライン歯列矯正」とは?

 歯列矯正には、アメリカでは100年以上前から行われている「ワイヤー矯正」と2000年代に登場した「マウスピース矯正」がある。ワイヤー矯正の場合は月1回のペースで通院、マウスピース矯正では大体2~3か月に1回のペースで通院することが多いのだそう。


 矯正治療の流れを知ると、やっぱ自分には難しそう…と思う人もいるかもしれない。しかし、マウスピース矯正とオンライン診療を組み合わせた「オンライン歯列矯正」なら費用を抑え、少ない通院回数で歯ならびを治すことができるのだという。

 従来の矯正治療と比べて最大で3分の1から4分の1程度の通院回数にすることが可能ということで、比較してみるとその差は歴然だ。


治療を開始するまでに来院する回数は検査をする際の最低1回のみ。マウスピース完成時に2回目の来院。その際、治療に必要なすべてのマウスピースをお渡しします。治療が開始してからは、処置の必要に応じて数回の通院。トータル最低で5~6回治療に通うだけで、キレイな歯ならびを手に入れることも不可能ではないのです。

 すべての医療行為をオンラインのみで行えるというわけではなく、症状によってはマウスピース矯正を行うことが難しい場合もある。だが、そうした制約がある一方で、オンライン歯列矯正には従来のマウスピース矯正に存在していた不安を解消してくれるというメリットもある。

 マウスピース矯正はワイヤー矯正より通院間隔が開くため、自己管理が大切。しかし、しっかりマウスピースがはまっていなかったり、歯がちゃんと動いていなかったりしても患者自身はなかなか気づけない。数か月後の来院時に担当医から指摘され、ようやくトラブルを発見できる。

 オンライン診療は、こんな悲劇を防いでくれるという。隙間時間にオンラインで歯の状態を見てもらえるので、クリニックに行かない間も常に専門医のサポートが受けられるのだ。居住地にとらわれず、かかる手間も大幅に減らせるオンライン診療には無限の可能性がある。今後、テクノロジーの進歩により「オンライン歯列矯正」はさらに便利で、身近なものになっていくだろう。

 ちなみ、本書にはオンライン矯正の流れはもちろん、歯列矯正にかかる費用や信頼できる矯正歯科の選び方なども詳しく記されている。参考にして、一生モノの歯の美と健康について一度考えてみてはいかがだろうか。

文=古川諭香

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