新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマスクが入手困難となる中、ランドセルメーカー「羅羅屋」の会津若松工場（会津若松市）は、縫製技術を生かして子ども用マスクを手作りした。完成したマスクは、会津若松市を通じて市内の子どもたちに届けられる。
「マスクがないので、児童クラブに行けない子どもがいる」。そんな声を聞いた社員有志が「少しでも役に立ちたい」と、仕事の合間を見つけ、マスク作りに取り組んだ。３月下旬から作り始め、約１００枚が完成した。
マスクはランドセル製造で培った技術を生かし、顔にしっかりとフィットしながらも、呼吸しやすい立体型に仕上げた。
生地にはかわいらしいリンゴや自動車、大きな水玉模様などがあしらわれている。工場内の使われていなかった生地を生かしたという。
デザインには、同工場の女性社員２人が関わった。販売促進課の佐々木佳世さん（３９）が自身の３人の子どもたちのために縫ったマスクをもとに、企画開発課の小池由子さん（４９）が縫いやすさなどを考慮して改良を加えた。デザインが決まると、ミシンで素早く丁寧に縫い上げていった。
小池さんは「小さなマスクを作るのが楽しかった。これが活用され、親御さんが子どもたちを安心して送り出せるようになれば」と願っている。
同工場では今後、市から要望があれば、マスク作りを続けていくという。北良明常務（６０）は「縫製に携わっている会社として技術を生かせたのは、うれしい」と話した。
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April 04, 2020 at 07:41AM
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子ども用「マスク」...ランドセル縫製技術活用！ 若松・羅羅屋 - 福島民友
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